Holaaaaaaaaaaa♪
石川敬子フラメンコ教室舞踊科講師の出水宏輝こと、ファロリートです。
今回の旅、実は自分なりに必ず達成したかった「最大のミッション」があります。
【それはEl Bobote(エル・ボボーテ)にパルマを教えていただくこと】
ボボーテはフラメンコ界におけるパルマの名手で、これまでにもたくさんの著名人のアーティストのバックでパルマをされてきました。
そんな彼からいつかパルマを習いたい!!!
そんな思いがあり、今回は絶対習うぞ!という気持ちで、スペインへやってきました。
とはいえ、ボボーテとは知り合いでもなく…
そこで、東京の女性舞踊家が数年前にボボーテを日本に招聘されたことを知っておりましたので、その女性舞踊家に連絡をしました。
すると、彼女からEl Trombo(エル・トロンボ)に繋げてくださり、彼を通して協力してくれることになりました。
(El Tromboは男性舞踊家でありガルロチなどでも踊られているビックアーティストです。)
というのは、通常、ボボーテはレッスンというものをしないそうで、最初は断られたそうなのですが、そこをトロンボがなんとか説得してくださりレッスンをしてくれることになったのです!
ところが、ボボーテはセビージャの郊外に住んでいるため、そこへ行くには車が必須とのことで、、、
なんと!
ボボーテの息子「ホセ」が車で迎えにきてくださることになり、
場所を聞いたら「Polígono Sur」
その地域は
「3000viviendasの近く」ということがわかりました。
「3000viviendas(tres mil viviendas)」という街は、セビージャにあるジプシー(ヒターノ/ヒターナ/ロマ)たちが住む場所で、セビージャの人たちでさえも危険とされている地域なのです。
(映画「Polígono Sur」をご存知の方でしたら、なんと、あそこへ足を踏み入れてきました!!!)
バスで「Polígono Sur」までは行けますが、セビージャの空気とは全く違い、重々しい空気が漂っている感じでした。
その辺にいるジプシーが大声で叫んでいたり、野良犬が複数いたり、ゴミとして出しているタンスなどを大きい音を出しながら解体している人がいたり、、、、
常に危険と隣り合わせのような街でした。
すると後ろから車のクラクションが鳴り、びっくりした僕は後ろを振り返るとボボーテの息子「ホセ」がいたので、
あまりの嬉しさにニヤニヤしていたら、
「ここは危険だから早く車に乗りなさい!」
と言われまして、、、
「あぁ、やっぱり危険な街なんや」
という思いと、
「いや、あなたがここに来いって言ったんやでーーーー」
と心の中で突っ込みながら、、
いよいよボボーテの住む町へ
そして、無事に到着、
ボボーテに会うと彼は開口一番
「よくここまできてくれた!よかった!」
と喜んでくれました。
家にお邪魔して雑談していると、いつのまにかパルマクラスが始まり、あっという間に2時間がすぎました!
彼から教わったことはまたレッスンなどでお伝えしますが、
パルマは誰よりも早くに反応しないといけないということを何度も言われました。
例えば
ギターリストのファルセータ
歌い手が落とすところ
踊り手のレマーテを入れるところ
etc…
それぞれを、しっかり読み取って感じて反応しないといけないということを、懇切丁寧に教えてくださいました。
あの時の空気感、これからも大切にしていきたいなという気持ちに包まれた貴重なひとときを過ごしました。
2023. 09. 15
出水宏輝 Farolito
石川敬子フラメンコ教室
大阪/岐阜